運動指導者が、コオディネーショントレーニングの考え方を知っていると便利な理由は、
子どもに合わせたメニューを作ることが簡単にできるようになるからです。
実際にコオディネーショントレーニングの勉強をすると、それはそれは奥深い!
しかし、考え方さえ理解できれば、簡単だし、同じことばかりしなくて済む。←子どものためにもなる!
コオディネーショントレーニングって何?
人間がからだを動かすために使う能力は、7つある(所説あります)
バランス能力
全身体を平衡に保ち、この体勢を運動行為の最中あるいは終了後、また環境条件の変化に際しても維持ないしは(素早く)回復することを可能にさせる。バランス力。不安定をつくり、安定させる。重心移動。
リズム化能力
一方において、音響(音楽が多い)あるいは視覚などの外的手段から指示されるリズムを動きで再生することを可能にさせる。もう一方では、想像に内在する動作/行為に特定された「内化」リズムの実現を可能にする。内的・・自分のリズム 外的・・ひとのリズム(マネ)
分化能力
動作局面および身体部分動作を、目的に応じて精確に調合することを可能にさせる。力の入れ具合。抜き具合。強弱。用具の扱い方。
定位能力
空間と時間において体勢の変化と身体動作を、該当の行動範囲(例;周辺空間)あるいは動作中の客体
(例;チームメイト/自転車)に関連付けて特定し、調節することを可能にさせる。自分と相手、自分とボール、自分と障害物、相手と障害物など、距離感。
連結能力
身体部分を目的に合わせて互いに強調させて、それを特定の行為目標に向かう全身動作との関係の中で行うことを可能にさせる。上体と下体だけでなく、左右、脳と身体を滑らかに動かす。
反応能力
単一ないし複数のシグナルを素早く認識し、そのシグナルに呼応して、合目的な短時間の回答動作行為
を、正しいタイミングとその課題にふさわしい速度において導入することを可能にさせる。合図(視、聴、触)に合わせて素早く身体を動かす。
変換能力
行為遂行中に感知または予測(アンチティペート)される状況変化に基づいて、行為図式をその新たな条件に適応させ、合目的な回答行為の導入を可能とさせる。素早く動作を切り替える。(フェイントに対応する)
運動能力を伸ばすためには、これら一つ一つの能力を身につけることが大前提。しかし、それだけではなく、これらの能力を組み合わせて動きを作ることによって、よりよい能力が身につく。
コオディネーショントレーニングとつかった運動とは
子どもが、運動するとき、できないことをできるようになるまで、軍隊のように反復練習より、効果的な方法とは・・・
- できない動きを、細かく分けてみる! ← どんな能力が必要なのか
- 必要な能力の習得につながる動きをやってみる ← 間接的でもつながる
- 長い目で見る ← 体力・筋力がなくてできない場合もある。すぐ習得できない場合が多い
結論から言うと、いろいろな動きの体験をしている子どもは、できなかった動きの習得スピードが早い。これは、運動能力が高い子どもって、まさにこれ!
いろいろな動きの体験が運動能力を向上させるのです。
運動能力は遺伝ではない!
遺伝ではないと、証明させていますが、遺伝にも近いと考えています。
親がからだを動かすことが好きな場合、子どももからだをよく動かします。あまりからだを動かす機会を作らない場合、必然的に子どももからだを動かす機会が減ります。
また、昭和の時代と違って、現代は外で自由に遊ぶことができません。昔は、田んぼのあぜ道を通り、バランスよく歩いた。木登りは、腕の力を使って工夫してのぼった。与えられるもので遊ぶのではなく、自らの「やりたい!」気持ち優先で、からだを動かす機会があった。
今は、残念なことに、危険が伴うところでは遊ぶことができません。だから、からだを動かすために、自分を守るために考えることがなくなっている。
じゃー、作ってあげよう!
運動教室で、質のいい運動体験をさせて、考える力を身につけよう!
体育の授業でできないと困る、とび箱や鉄棒、マット運動(でも今はできなくてもいい時代)などではなく、子どものからだ・心を作るための運動が必要です。
そんな教室に欠かせないのが、コオディネーショントレーニングの考え方です!


コメント